【サクラメント2日】カリフォルニア州当局者と人工妊娠中絶業者は、政治専門紙「Politico」がリークした、連邦最高裁判所が人工妊娠中絶を容認した1970年代の判例を覆す草案を書いたことに対し、意見を述べた。
ギャビン・ニューサム州知事は声明で、中絶への安全かつ合法的なアクセスが保護されていない意見書案を「女性の権利に対する恐るべき攻撃」と全米に呼びかけた。
「もしこれが成立すれば、人々の生活を破壊し、数え切れないほどの女性を危険にさらすことになる」とニューサム氏は述べた。
それは、アメリカ人女性が50年近く持っていた基本的な憲法上の権利の終焉とも言われている。
カリフォルニアは昔から、自分たちのコミュニティで自由を得られない人たちの避難場所であったという見方がある。カリフォルニア州全体、そして特にロサンゼルス郡では、政策立案者は、すべての人々が中絶を含む医療にアクセスできるようにするための安全策を設定している。
最高裁は1973年、中絶を禁じたテキサス州の法律をめぐる「ロー対ウェード裁判」で、この州法を違憲とし、女性に選択の権利を認める判決を下している。