【ニューヨーク10日】全米レストラン協会によると、飲食店は2021年1〜7月の間に130万人の雇用を増やしたものの、パンデミック前の水準である1,230万人にはまだ100万人も達していないとしている。そして人手不足のため、多くのレストランでは営業時間を短縮し、過重なスタッフに頼っているのが実情となっている。
7shiftsのデータによると、26%のレストランがコックとラインコックを募集しており、17%がサーバーを、7%がバーテンダーを募集しているとしている。最も採用が難しい職種は、コックとラインコック、マネージャー、バーテンダーだという。リミテッドサービスのレストランも労働力不足に陥っており、Chick-Fil-Aやマクドナルドの一部店舗では、人員不足のためにダイニングルームを閉鎖せざるを得ない状況にあるという。
テクノミック社の調査「Crisis on the Front Lines」によると、レストランで働いていた人の30%が事務職に就き、17%が教師や教育者になっている。また、多くの人が、大きな成長を遂げている業界に転職している。Snagajob社のデータによると、オンライン販売のブームを受けて、倉庫・物流関連の仕事は278%増加しており、労働者と雇用者の両方に柔軟性を提供できるオンデマンドの仕事は、パンデミック前と比べて183%増加している。
Black Box/Snagajobによると、ほとんどの従業員は、より高い給料を得るため(28%)、より安定したスケジュールや収入を得るため(23%)、専門的な能力開発や昇進の機会を得られないため(17%)、という3つの理由でレストラン業界を去っている。