【ハワイ1日】ハワイ州ホノルル市は8月30日、新型コロナウイルス感染拡大に対応するため、新しいプログラム「セーフ・アクセス・オアフ(Safe Access O’ahu)」を発表した。
9月13日以降、レストランやバー、ジム、映画館などの屋内施設の従業員はワクチン接種完了が義務付けられ、利用者は完了証明の提示が求められる。
ただし、接種完了証明に代えて、施設の従業員の場合は検査の陰性証明を毎週提示、利用者の場合は48時間以内に行われた感染検査の陰性証明の提示でも可能としている。
また、12歳未満の子供や15分以内の施設利用、テークアウトやフードトラックのみで営業しているレストランは対象外としている。施設の従業員や利用者は、接種完了証明カードそのものかその写真、同州のセーフ・トラベル・プログラムなど同州が認めるデジタルデバイスのいずれかの方法で接種完了証明を提示する。
ホノルル市のリック・ブランジャルディ市長は「オアフ島の感染率の高さと、病院や救急医療システムへの負担を考えると、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためにさらなる対策を講じなければならない」「今後60日間、プログラムの評価を続け、高い感染率や入院率が改善されない場合は、ワクチン接種を義務付けるようプログラムを調整する予定だ」と述べている。
ハワイ州は全米の中でも感染拡大を比較的抑制してきたが、8月上旬から感染が急拡大し、1日当たりの新規感染者が1,000人を超える日もある。同州のデービット・イゲ知事(民主党)は観光客に「今はハワイを訪れる時ではない」と呼び掛けている。