【ロサンゼルス6日】ロサンゼルス郡公衆衛生局のバーバラ・フェラー局長は5日の定例会見で、デルタ株の猛威で新型コロナウイルスの感染が過去数週間にわたり拡大しているものの、ここにきてその感染率が低下傾向にあり、「サージ(高波)が横ばいになってきている可能性がある」と述べた。
フェラー局長によると、ロサンゼルス郡の新規感染者数の割合は現在、住民10万人あたり21.1人で、先週の24人からわずかに減少した。8月1日の時点で、同郡の新規感染者数の週間増加率は22%で、その他州内の週間増加率57%を大きく下回っていることから、「7月中旬に実施された屋内でのマスク着用ルールが功奏している可能性がある」と述べた。
しばらく低迷していた郡内のワクチン接種率も増加傾向にあり、8月1日までの1週間に8万1,000人以上が1回目のワクチン接種を受け、3週連続で接種者の人数は増えている。
ロサンゼルス郡で、ワクチン接種の対象外である12歳以下を含めた全人口のうち、53%がワクチン接種を完了し、61%が少なくとも1回の接種を終えた。5月1日から7月17日の期間の郡データによると、ワクチン未接種者がコロナに感染する割合はワクチン接種完了者の4倍近く、コロナで入院している3,158人中、ワクチン接種完了者は8%のみ。