ロングビーチ港と連邦政府、小型モジュール型原子炉の開発に向け合意 カリフォルニア州で50年ぶりに新たな原子力発電の可能性(8/19)

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【ロングビーチ17日】ロングビーチ港がこのほど、港湾の運営や船舶の一部に電力を供給する小型モジュール型原子炉(SMR)の開発をめぐり連邦政府と合意した。今後まだ数々のハードルがあるものの、実現すればカリフォルニア州で50年ぶりの新たな原子力発電プロジェクトとなることから注目を集めている。

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 開発を担当するのは設立8ヶ月の新興スタートアップ企業「ブルーコア・エナジー社」。創立者でCEOのコヒ・アサンテ氏は、「我々はあと数年で、この世代で最大のエネルギー危機に直面する」と説明する。ロングビーチ港での開発では、SMRをはしけ(バージ:運搬用の小型船舶)の上に浮かぶように設計する予定。同社によると、1基のSMRで1万5,000世帯に電力を供給できるという。

 ロングビーチ港のCEOノエル・ハセガバ氏によると、同港は年間3,000億ドル相当の貨物を輸送し、270万人を雇用して世界貿易をリードしてきた。ハセガバ氏は、「ロングビーチで『未来の港』を建設し、海運分野をはじめとする幅広い分野で原子力エネルギーの推進に向けて連携を図りながら、リーダーシップを発揮していく」と述べた。

 ロングビーチ港は先月、この技術の安全基準の策定を支援するため、連邦海事局と協力協定を締結した。これとは別に、同港はすでに48番バースのスペースをブルーコア社に貸し出しており、同社はそこで原子炉の建設と試験を行っている。

 港湾当局や連邦当局は、この決定を、急成長しているこの技術の開発を支援するための大きな一歩として歓迎している。専門家によると、小型モジュール炉(SMR)は、現在進行中のエネルギー危機の解決に大きく寄与する可能性があるほか、港湾が掲げるゼロエミッション目標の達成にも貢献するという。

 しかし、SMRは比較的新しい技術で、実用可能なSMR技術の開発は容易ではない。現在、世界で稼働している小型モジュール炉は、ロシアと中国の各1基の計2基のみ。米国原子力規制委員会(NRC)によると、米国では現在複数のSMRが開発中だが、まだ建設されたものはない。

 また、このプロジェクトにはいくつかの障害が生じる可能性がある。主なものは、1976年にカリフォルニア州が課した新規原子力発電所の建設禁止措置。SMRがこの禁止措置の対象に含まれるかどうかはまだ不明。南カリフォルニア大学の工学教授のナジム・メシュカティ博士は、「これはまさに前例のないことだ。しかし、米国では大型原子炉も小型原子炉も問わず、原子力発電が再び注目を集めているため、こうした動きは予想されていた」と話す。

 メシュカティ氏は、同州のディアブロ・キャニオン原子力発電所に関する独立安全委員会の委員も務めているが、今回の発言は同委員会を代表するものではなく、あくまで個人的な見解であることを明確にした。同氏は、小型原子炉の物理的原理自体は目新しいものではないが、活気ある商業港のバージ上に設置するという発想は斬新であり、より厳格で独立した監督体制が必要だと述べた。

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