LA郡が20億ドルの医療費債務救済プログラムを発表 低所得者層対象、郡内の78万人が負債抱える(12/17)

【ロサンゼルス16日】ロサンゼルス郡は16日、低所得者層が滞納している医療費の清算を支援することを目的とした20億ドルの医療費債務救済プログラムを発表した。

 同郡公衆衛生局によると、郡の住民は2022年に29億ドルを超える医療負債を抱え、これは前年よりも約3億ドル増えている。同局によると、ロサンゼルス郡住民のおよそ78万5000人、成人のおよそ10%が未払いの医療費を抱えているという。

 このプログラムでは、ウィローブルックのMLKコミュニティ病院やアドベンティスト・ヘルス・ホワイト病院を含む医療センターが非営利団体「Undue Medical Debt」と提携し、患者の治療費支払いを支援する。住民が申請する必要はなく、借金が帳消しになった人には、ロサンゼルス郡と「Undue Medical Debt」から手紙が届き、請求が完済されたことが知らされるという。

 このプログラムに参加するには、所得が連邦貧困レベルの400%(およそ6万ドル)以下で、過去に滞納した医療費があることが条件となる。カリフォルニア州住宅地域開発局によると、ロサンゼルス郡の所得中央値は6万8,750ドル。

 ロサンゼルス郡公衆衛生局のバーバラ・フェラー局長は、「このプログラムの開始は、重要な医療サービスを受けている人々が、医療費が払えないことで経済的な損害を被ることがないようにするための重要な前進」と述べた。

 もしも住民が払えない医療費を請求された場合は、Public Healthのwebsiteで、無料または割引の病院サービス、法的アドバイスや支援、カウンセリング、請求や取り立てを処理するためのヒントなどの情報やリソースを得ることができる。

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