ロサンゼルス郡アルツハイマー病患者らに追跡可能なブレスレットを無料提供|ららら新聞VOL.53

らら三郎(ららら編集部)

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ロサンゼルス郡
アルツハイマー病患者らに
追跡可能なブレスレットを無料提供

ロサンゼルス郡当局は、自閉症、アルツハイマー、認知症の人々に、行方不明になった場合の対策として、追跡可能なブレスレットを無料で提供しています。 

 このプログラム「L.A. Found」は、2016年10月15日に、マンハッタン・ビーチ在住だった早期発症アルツハイマー病患者のナンシー・ポーリカスさん(当時56)が、ロサンゼルス・カウンティ美術館を訪れていたところ、夫のカーク・ムーディーさんら家族から離れてしまい、行方不明となった事故をきっかけに設立されました。

 夫のムーディーさんと家族、友人、隣人らはその後2年間にわたりポーリカスさんを探し続けましたが、2018年12月26日にポーリカスさんは遺体となって発見されました。ポーリカスさんの遺体が発見されたのは、行方不明になった場所からたった10マイルのところでした。

 ロサンゼルス郡当局は、ポーリカスさんが失踪した10月15日を「L.A. Found Day」として、同じ悲劇を繰り返さないように、追跡可能なブレスレットの無料提供を利用するよう呼びかけています。

 このブレスレットは、ロサンゼルス郡シェリフ局のヘリコプターや指定された地上ユニットに搭載された受信機を使って居場所を特定することができます。2018年の「L.A. Found」立ち上げ以来、1,500台以上の追跡可能なデバイスを住民に発行し、数十人の行方不明者の所在を突き止め、家族や介護者との再会を成功させています。

 アルツハイマー病協会によると、認知症の人の60%が徘徊の経験を持ち、Interactive Autism Networkの調査によると、自閉症の子どもの半数近くが徘徊などの行動をとることがわかっています。

 同プログラムの開発に携わったジャニス・ハーン郡参事は、「愛する人が自閉症、アルツハイマー、認知症などで徘徊する可能性がある場合は、ぜひ同プログラムを利用して」と呼びかけています。

 「L.A. Found」プログラムの詳細と無料ブレスレットの申し込みは、 https://ad.lacounty.gov/lafound/.

(10/23/2024)

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