LALALA USA | どのワクチンを選びますか？３社のワクチンを比べました。

どのワクチンを選びますか？
ファイザー／モデルナ／ジョンソン・アンド・ジョンソン

効果は？副作用は？接種回数は？
３社のワクチンを比べました。

【ワクチン接種、４月１日から50歳以上、15日から16歳以上が対象に】
カリフォルニア州のニューサム知事は３月25日、新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける順番について、４月１日から50歳以上、４月15日から16歳以上の全員が対象になると発表しました。
知事は、州民へのワクチン接種が１５００万回に到達したと報告し、これはアメリカのその他の州を６００万回分近く上回ると述べました。ワクチンの供給量に制約があることに懸念を示しつつ、４月前半はカリフォルニア州が毎週２５０万回分のワクチン供給を受ける予定で、4月後半には毎週３００万回分に増える予定だと話しています。カリフォルニア州は現在、毎週およそ１８０万回分のワクチン供給を受けています。

ワクチン接種の対象は各郡により異なりますが、ロサンゼルス郡では現在、医療従事者、65歳以上の高齢者、基礎疾患のある16歳以上、教師、食品・農業従事者、運輸労働者、救急隊員や警官が接種対象になっています。

2021年2月27日の時点で、米国食品医薬品局（FDA）は3つのCOVID-19ワクチンに緊急使用許可（EUA）を付与しています。緊急使用許可は、保健上の緊急事態が発生している時、他に認可を受けた選択肢がない場合に、医薬品の緊急使用を認めるものです。以下の表に3つのワクチンの詳細をまとめました。

どのワクチンを接種すべき？

基本的に、ワクチンは接種所に準備されているものを接種しなければなりません。ワクチンの供給量は限られており、ワクチン接種所に一種類のワクチンしかない場合があります。ワクチンやアレルギー反応に関する懸念があれば、主治医に相談するようにします。いずれかのワクチンの成分に対し、重度のアレルギー反応または即時のアレルギー反応を起こしたことのある方は、ワクチンを接種すべきではありません。この3つのワクチンには卵、ラテックス、防腐剤は入っていません。また、ワクチンとは無関係のアレルギー反応を起こしたことのある方に関しては、米国疾病予防管理センター（CDC）はワクチンを接種するよう推奨しています。これには、ペット、食べ物、医薬品、環境に対するアレルギーが含まれます。アレルギーをお持ちの方に関するCOVID-19ワクチン情報の詳細はこちらで確認。https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/recommendations/specific-groups/allergies.html

副作用

この3つのワクチンすべてに共通する副作用には、注射部位が痛む、赤くなる、腫れるなどがあります。またこれ以外にも、疲労、頭痛、筋肉痛、悪寒、発熱、吐き気などの副作用が起きる場合があります。これらの副作用は通常ワクチン接種後1日から2日以内に起きますが、数日で収まると言われています。

安全性に関するデータによると、Pfizer またはModernaワクチンを受けた方の場合、副作用は2回目の接種時により多く見られることがわかっています。またJanssen (Johnson & Johnson)ワクチンの場合は、副作用は60才以上の方よりも18才から59才の方々により多く見られることも分かっています。

mRNAとウイルスベクターワクチンの違い

Pfizerと Moderna のCOVID-19 ワクチンはmRNAワクチンです。mRNAワクチンは、免疫反応を発動させる蛋白質の作り方を私たちの細胞に教えることで、実際のウイルスから私たちを守ることができます。Johnson & Johnsonのワクチンはウイルスベクターワクチンです。これは別の似た種類の組み換えウイルスを使用して、私たちの細胞にどのようにCOVID-19と戦うかを教えます。このベクターは無害で、COVID-19を引き起こすウイルスとは別のウイルスです。どちらの種類のワクチンもCOVID-19を引き起こすことはなく、DNAに影響を及ぼすことも一切ありません。

ワクチンの予防効果およびパーセンテージの意味

ワクチンの予防効果を単純比較することはできません。3つのワクチンは異なる治験を受け、検査を受けた回数も場所も異なります。3つのワクチンはどれも高い効果を持ち、緊急使用許可を受けています。Johnson & Johnsonのワクチンは中程度から重症のCOVID-19による疾患に対し67％の予防効果があり、重症から重篤な疾患に対しては85%の予防効果（Efficacy）があります。これと比較して、インフルエンザワクチンの有効性（Effectiveness）は40-60%ですが、毎年何千人もの命を救っています。COVID-19ワクチンは、インフルエンザワクチンや、帯状疱疹ワクチンなど、他のワクチンを受けてから2週間以上経過していなければ、受けることはできません。ワクチン接種は、自分をCOVID-19から守るための重要なステップの一つです。ワクチン接種後であっても、マスクの着用と手洗いは引き続き重要な安全措置となります。

※記事は３月３０日時点の内容です。

記事協力：Keiro　　www.keiro.org

出典:

CDC. (2021a). Understanding mRNA COVID-19 Vaccines. Retrieved from https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/different-vaccines/viralvector.html

CDC. (2021b). Understanding Viral Vector COVID-19 Vaccines. Retrieved from https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/different-vaccines/viralvector.html

CDC. (2021c). Different COVID-19 Vaccines. Retrieved from https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/different-vaccines.html

CDC. (2021d). Information about COVID-19 Vaccines for People with Allergies. https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/recommendations/specific-groups/allergies.html

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