日本車は力士と一緒。 唯一無二の日本の宝

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テリー 山口
Terry Yamaguchi

Japanese Classic Car Show 主催者

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■愛車の1986 トヨタ ランドクルーザー FJ60 をバックに。
現在、6月28日(土)の第29回オールトヨタフェストの準備に奔走するテリーさん。

毎年秋、ロングビーチで開催される『ジャパニーズクラシックカーショー(JCCS)』。日本の名車、旧車、ノスタルジックカーが一堂に会する全米最大のイベントで、第1回から記念すべき20周年となる今年までショーの中心を担うのが、テリー山口さんだ。

 「イベントを開始した当初は『おじさん』だった人が『おじいちゃん』に、『赤ちゃん』が『ティーン』になって免許を取り、遊びにきてくれます。親に抱っこをされて来ていた子が、今では一緒にイベントを運営してくれるように。みんなと一緒に歩んできた20年」と振り返る。

 横浜の某百貨店で、販売員として生活をしていた山口さんが車に興味を持つようになったのは、JCCSをともに主催するご主人の影響だった。LAで夫婦でローカルのカークラブ「TORC」に入り、年1開催の「トヨタフェスト」の運営に関わるなど、さまざまなカーショーに参加するうちに車仲間も増えた。2005年に初めてJCCSを開催。母体はLAのトヨタクラブ、ダットサンクラブ、マツダクラブのメンバー。赤字で始まったJCCSも今や500台が参加し、来場者1万人を誇るビッグイベントへと成長した。トヨタ、日産、マツダの車メーカーの支えなしでは、ここまで続けられなかったと感謝の気持ちを言葉にする。

 「日本車などクラシックカーではない」と、アメ車ファンなどから叩かれた時代もあったが、日本車はアメリカのビッグスリーを横目に米国での市場を拡大、日本車の素晴らしさは世界が認めるものとなった。「車は日本を代表する文化。力士と一緒で唯一無二の日本の宝です。日本車を通じて、大好きな日本をアメリカでプロモートしている自分が自慢です」と、笑みを見せるテリーさん。

 世界最大規模の自動車パーツ見本市の「SEMAショー」の運営側とも協力をし合ったり、主催するイベントがオートモーティブを学ぶ学生のカレッジプロジェクトに取り上げられたりとコミュニティにも根付き、これからも主催者として恥じないように活動していきたいと語る。

 さて、来月に迫った「オールトヨタフェスト」。今年の見所はと聞くと、キャンプに利用されるオーバーランド系SUV、ランドクルーザーなど家族が一緒に楽しめる車種で、新旧のレクサスや60年代クラウン、カローラのハッチバックなど人気車も勢揃いするという。同フェストは、ロングビーチ港に浮かぶクイーンメリー号を対岸にしたマリーナ・グリーン・パークが会場だ。トヨタフェスト、そして日本が誇るクラシックカーイベントJCCS。カリフォルニアの青空の下で、日本車の歴史に触れてみてはいかがだろうか。

■<2025年日程>
6月28日:29th Annual ALL TOYOTAFEST
10月11日:20th Annual Japansese Classic Car Show
■ALL TOYOTAFEST公式サイト 
toyotaclub.org

(5/29/2025)

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