【ロサンゼルス6日】南カリフォルニアで7日深夜から10日にかけて、地域によっては時速80マイルにもなる強風(サンタアナ疾風)が吹き荒れるとの予報が出ており、カリフォルニア州消防局(Cal Fire)は6日、インランド・エンパイア、オレンジ郡、サンディエゴ郡などに北カリフォルニアから消防車45台を派遣するなどして強風による火災発生に備えるとともに、住民に火の元に十分注意するよう呼びかけた。
気象庁は同エリアに、7日午後1時から9日午後6時まで山火事注意報の「Red Flag Warning」を、7日午前4時から8日午後6時までは強風警報「High Wind Warning」を発令した。
カリフォルニア州消防局は住民に対し、高温の水漏れが草木に引火する可能性があるため、乾燥した草むらに車を駐車しないように、また、火花が散るのを避けるため、道路沿いでトレーラーを牽引する際にはチェーンが引きずられていないことを確認するようアドバイスしている。
また、サンバナディーノ山脈で約45,000エーカーの牧草地を焼き尽くした「ライン・ファイアー」の原因が放火だったことから、不審な人物を見かけたらできるだけ早く地元当局に通報するよう求めた。
大手電力会社「SoCal Edison」は、強風により電線が切れて発火するなどの事態を未然に防ぐため、計画停電を実施する可能性を示唆。6日午後7時30分現在、ケーン郡、ロサンゼルス郡、ベンチュラ郡、オレンジ郡、リバーサイド郡、サンバナディーノ郡の顧客409,518人がこの計画停電の対象となっている。