LA含む全米5州の選挙機関にフェンタニルなどが入った脅迫メール届く(11/10)

【ロサンゼルス9日】全米の少なくとも5州の選挙機関に今週、フェンタニルを含むなどした脅迫メールが送りつけられる事件が起き、ロサンゼルス郡登録局もその標的となったことがわかった。同局は声明で、「自由で公正な選挙プロセスに対する脅威」と懸念を示した。現在FBIによる捜査が行われている。

 脅迫メールは、大統領選の激戦地であるジョージア州、ネバダ州、カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州の選挙機関に太平洋岸北西部から発送され、一部は到着前に阻止された。そのうちの4通にフェンタニルが含まれていたと、FBIと米国郵政検査局は9日、選挙当局への声明で報告した。

 ワシントン州タコマのピアース郡監査役事務所は、受け取った手紙の画像を公開。それにはオレゴン州ポートランドの消印があり、「今すぐ選挙を終わらせろ」と書かれていた。また、手紙には反ファシズムのシンボル、LGBTQ+の”プログレス”プライドフラッグ、五芒星が描かれていた。

 脅迫メールを受け取ったジョージア州フルトン郡は、最大の投票権を持つ同州で最も重要なスイングステートで、トランプ前大統領ら18人が選挙妨害の疑いで起訴された郡でもある。

 FBIと郵便局の職員によると、カリフォルニア州では、これらの手紙の一部は、ロサンゼルスとサクラメントの選挙機関に届く前に阻止されたという。当局は、今回の事件で民主的プロセスへの参加を思いとどまるようなことがあってはならず、選挙の安全性確保に全力を尽くすと述べた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。