【ロサンゼルス11日】テレビドラマ「ジェシカおばさんの事件簿」などで知られる米俳優で歌手のアンジェラ・ランズベリーさんが11日、ロサンゼルスの自宅で死去した。96歳だった。
ロンドン出身のランズベリーさんは、1940年代にヨーロッパの戦火を逃れるために家族とともに渡米。エンターテイメント業界で80年以上にわたり人気を博した。ミュージカルでも活躍し、特に「Sweeney Todd」の悪霊役は有名で、「Blithe Spirit」「Gypsy」「Mame」「Dear World」と合わせて5回のトニー賞を受賞。1960年代、ニューヨーク・タイムズ紙は、ランズベリーさんを “ミュージカル界のファーストレディ “と称した。
1984年、架空の作家で探偵のジェシカ・フレッチャーを演じた「ジェシカおばさんの事件簿」で世界的な名声を得た。このシリーズは1996年まで12シーズン放映され、テレビ史上最も長く続いた人気刑事ドラマシリーズのひとつとなった。
テレビ出演以前は、1940年代にメトロ・ゴールドウィン・メイヤーと契約した、ハリウッド黄金期最後の映画スターの一人と見なされていた。
映画では、「Gaslight」(1944年)、「State of the Union」(1948年)、「The Manchurian Candidate」(1962年)、「Death on the Nile」(1978年)などの名作に出演した。
ランズベリーさんはまた、「Bedknobs and Broomsticks」(1971)、「Beauty and the Beast」(1991)、「Anastasia」(1997)、「The Grinch」(2018)、「Mary Poppins Returns」(2018)などの子供向け名作映画にも声優として出演し、広い世代に感動を与えた。
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