商工業施設などで装飾用芝生への水やり禁止  加州で6月10日から(5/25)

【ロサンゼルス25日】カリフォルニア州水資源管理委員会は24日、商工業施設と、大学や病院などの施設の装飾用芝生への水やりを禁じる干ばつ対策を全会一致で決定した。6月10日から施行される。

 装飾用芝生(non-functional grass)とは、機能ではなくあくまでも見た目を良くするために植えられた芝生のことで、校庭、スポーツ・フィールド、公園などに植えられたレクリエーション目的の芝生は水やり禁止の適用外となる。

 この水やり禁止令は、住宅地には適用されないが、住宅管理組合(HOA)が管理する装飾用芝生エリアには適用される。

水供給会社と地方自治体が取り締まり、違反者には節水が命じられ、1日あたり最高500ドルの罰金が科される可能性がある。

 カリフォルニア州のニューサム知事が節水を広く呼び掛けているにも関わらず、実際には3月、州の水使用量は2020年同月比で19%も増加した。

 大半の水道局が、州全体で最も水が使用されているのは屋外の庭であると指摘。芝生にはリサイクル水や濁った水をやり、近隣を涼しく保つことにつながる樹木への水やりを優先すべきとの声もある。

 カリフォルニア州水資源管理委員会はまた、水の供給量が20%も低下する異常気象の前に、顧客に対してさらなる節水ルールを設けるよう、各水道局に求めた。

 

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