【ロサンゼルス9日】粉ミルク不足が深刻化する中、全米の乳幼児の親たちがソーシャルメディアに、空っぽの店の棚の写真を投稿しながら、メディアの報道と政治的行動を求めている。
ある新米ママは先週、「(主要メディアが)トイレットペーパー不足のことを1時間でも話せるなら、せめて粉ミルク不足のことを話すべきだ」とツイートしている。
「GET THESE BABIES SOME FOOD!(赤ちゃんに食料を!)」とツイートした母親もおり、「どこもかしこも危機的状況だ」と付け加えている。
粉ミルク不足は、サプライチェーンの問題から始まったが、ミシガン州スタージスの同社工場で製造された粉ミルクを摂取した2人の乳児が死亡したとされる事件を受けて、粉ミルクメーカーのアボット・ラボラトリーズが回収を行ったため、ここ数週間でエスカレートしている。
アボット・ラボラトリーズ社はFOX Businessの声明で、「入手可能なすべてのデータを徹底的に検討した結果、報告された症例の感染源は当社のスタージス工場で製造された粉ミルクではない可能性が高く、同工場の製品による集団感染は起きていない」と述べている。
この品不足により、Target、Walmart、Walgreens、CVSなどの大手小売業者は、顧客が一度に購入できる量に制限を設けることになった。
・Target:一回の購入につき、特定の粉ミルク製品は4個まで。
・Walgreens:1回の購入につき、乳幼児用ミルク製品は3個まで。
・CVS:店舗とオンラインで1回の購入につき、乳児用粉ミルクは3個まで。
米国乳児栄養協議会(Infant Nutrition Council of America)は最近、ウェブサイト上の声明で、メーカーは家族のニーズに応えるために増産していることを保護者に保証している。また、10日から2週間分の粉ミルクを自宅に置くことを奨励する一方、製品を買いだめしないよう呼びかけている。