【ロサンゼルス7日】結婚詐欺の仲介業を営んでいた容疑でこのほど、ロサンゼルス郡とオレンジ郡に住む11人が起訴された。共謀で、移民書類などを違法に作成していた。
司法省によると、起訴された11人のうち6人はフィリピン国籍で、移民法を回避するために数百件の偽の結婚式を手配したとされている。被告のうち8人は1日にカリフォルニア州で逮捕され、2日に同州の連邦裁判所、後日ボストンの連邦裁判所に出廷する予定。この組織に関わっていたクライアントの1人は、マサチューセッツ州に住んでいた。
起訴状によると、フィリピン国籍のマーシャリト・ビオル・ベニテズ被告(48)は、ロサンゼルスの事務所を拠点に、外国人のクライアントと米国市民との偽装結婚を斡旋する組織を率いていた。2万ドルから3万ドルの現金報酬で、偽装結婚の裏付けとなる虚偽の申請書などを作成していた。その他の被告は、クライアントのための偽の納税申告書などを準備したり、クライアントと結婚する米国人を募る仲介役などを務めていた。オンラインで司式者を雇い、写真を演出した偽の結婚式も行っていた。
結婚詐欺の共謀で有罪となった場合、被告人には最高で5年の禁固刑、3年の監視下釈放、25万ドルの罰金が科される可能性がある。