米アカデミー、スミスさんに10年間の出席禁止処分(4/8)

【ロサンゼルス8日】今年のアカデミー授賞式で、プレゼンターをしていたコメディアンのクリス・ロックさんを平手打ちした俳優のウィル・スミスさんについて、映画芸術科学アカデミーは8日、今後10年間にわたりアカデミー賞等への出席を禁止する処分を決めた。

 アカデミーは声明で、事態に適切な対処ができなかったことを謝罪。アカデミーのデビッド・ルービン会長とドーン・ハドソンCEOは共同声明で、この1年間に活躍したコミュニティの多くの人々への祝福が、スミス氏の有害な行為で陰へ追いやられてしまった、と述べた。

 アカデミーが8日に発表した書簡によると、スミスさんは、アカデミー賞の授章式をはじめ、アカデミー関連のイベントやプログラムへの出席を、バーチャルも含め10年間禁じられる。 

 スミスさんは声明で、「アカデミーの決定を受け入れ、尊重する」と述べた。スミスさんは、1日にアカデミー会員を辞任している。 

 3月27日に行われたアカデミー授章式で、スミスさんは、妻のジェイダ・ピンケット・スミスさんの髪型についてロックさんが冗談を言ったことに腹を立て、ステージに上がりロックさんに平手打ちし、席に戻ってからも放送禁止用語を交え罵倒した。

 番組関係者がその後、スミスさんを会場から排除してほしいかロックさんに尋ねたが、その意思は示されなかった。ロサンゼルス市警によると、告訴もしない意向。

 スミスさんはその後、「ドリームプラン」でアカデミー賞主演男優賞を初受賞した。この賞の剥奪はなく、将来のノミネートを禁じる可能性などについても言及されなかった

 

 

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