【ワシントン31日】米連邦捜査局(FBI)は30日に発表した年次報告書の中で、人種や民族、性的指向、性別、宗教、障害を理由とするヘイトクライム(憎悪犯罪)の被害を捜査当局に届け出た人が1万人を超えたと発表した。
報告書によると、2020年にFBIに報告されたヘイトクライム事件の件数は7700件を超え、19年より約450件増加した。7783件の報告があった08年以来、最も多かった。
アジア系が狙われた事件は161件から274件に増えた。アジア系が狙われる事件は新型コロナウイルスの流行に伴って増加しているが、ヘイトクライムとして報告されないことも多い。判明している加害者のうち、半数以上は白人だった。