強風による火災発生リスク回避へ、顧客13,800人宅で計画停電 「Southern California Edison」(11/7)

【ロサンゼルス6日】「Southern California Edison(SCE)」は6日午前7時までに、ロサンゼルス、リバーサイド、サンバナディーノ、ベンチュラの4郡に住む約13,800人の顧客に対して、サンタアナ疾風による火災発生のリスクを防ぐため、計画停電を実施した。

 国立気象局が出した、強風が吹く地域への「レッドフラッグ警報」を受けた措置。

 SCEの計画停電リストは午後1時までにさらに増え、ロサンゼルス郡では15,101件、ベンチュラ郡では23,420件、サンバナディーノ郡では12,104件、リバーサイド郡では9,249件が停電となった。今後の天候次第では、全郡でさらに多くの顧客が停電する可能性がある。

 これに伴いサンバナディーノ郡では、「Paakuma’ K-8 School」と「Kimbark Elementary School」が停電したが、これらの学校では停電中も授業などを行うとのメッセージをソーシャルメディアに発信した。

 気象局などによると、サンタアナ疾風が最も激しく吹くのは6日朝だが、火災の危険と強風は少なくとも7日の午後まで続く見通し。

 ロサンゼルス郡では、サンタアナ疾風の影響を受けてマリブで山火事が起き、ベンチュラ郡カマリロでも大規模な山火事が燃え広がる被害が出ている。

 サンタアナ疾風は、カリフォルニア州南部で、秋から冬にかけて、内陸の砂漠地帯から太平洋岸に向けて強く吹く高温で乾燥した熱風。名前は、ロサンゼルス郊外のサンタアナ峡谷を吹き抜けることに由来する。

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