「7月は地球史上最も暑い月だった」とアメリカ海洋大気庁が報告  地球の平均気温は2.02度上昇(8/15)

【ロサンゼルス15日】アメリカ海洋大気庁(NOAA)が14日に発表したレポートから、記録的な熱波や大規模な山火事、海氷の融解などが報告された今年7月は、平年の地球上の平均気温を2.02度上回り、地球史上最も暑い月となったことがわかった。

 2023年7月はまた、少なくとも174年間の観測史上最も温暖な月となる可能性が高い。気象庁は、7月までの気温データから、2023年が記録上最も温暖なトップ5の年に入ることは事実上確実であり、50%近い確率で記録上最も温暖な1年となる、と発表した。

 アメリカでは、南西部を覆う高気圧ヒートドームの頑強な存在により、フェニックスの気温は31日間連続で110度以上となった。これらの地域では40人以上の死者が記録され、熱中症や舗道の火傷で数十人が入院した。

 ギリシャ、イタリア、カナダ、アルジェリアでは、灼熱の気温の中で山火事が発生し、有害な煙をまき散らした。デスバレーは128度まで上昇し、中国北西部の地域は126度まで上昇した。

 NOAAの国立環境情報センターでモニタリングセクションのチーフを務めるカリン・グリーソン氏によれば、このうだるような暑さをもたらしたのは、さまざまな要因が重なったためだという。太平洋熱帯域の気候パターンであるエルニーニョの発生により、太平洋赤道付近は温暖化し、陸上と海洋の気温は極端な上昇を見せた。地表気温は2021年に記録された7月の記録より0.36度上昇した。

 グリーソン氏はまた、アジア、アフリカ、南米がそれぞれ7月としては記録的な暑さだったことも指摘。海洋も暑さに見舞われ、7月の世界の海洋表面温度は4ヶ月連続で過去最高を記録して平年を1.78度上回り、NOAAの観測史上最も高い海面水温を記録した。フロリダ沖の海水温は前例のない101度まで上昇した。

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