加州民の平均寿命、コロナ要因で2年短縮 CDC報告(8/30)

 

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【ロサンゼルス29日】米疾病対策センター(CDC)が発表した最新データから、カリフォルニア州民の平均寿命が昨年、コロナ感染症を要因に、前年度比で平均2年短縮され79歳になったことがわかった。男性は76歳、女性は82歳。

 前回の調査では、カリフォルニア州はハワイ州に次いで全米で最も平均寿命が長い州として2位にランク付けされていた。今年の報告では、平均寿命はハワイ州が80.7歳でトップで、79歳のカリフォルニア州は、マサチューセッツ、ニューハンプシャーに並び4位に順位を下げた。

 2019年から2020年にかけて全米50州の死亡率を追跡したCDCの最新報告書「National Vital Statistics Report」によると、すべての州とコロンビア特別区で平均寿命が低下し、全国平均は77歳で、前年の調査の78歳より1年短くなった。

 平均寿命が最も短縮した州は、アリゾナ、ニューメキシコ、テキサス、ルイジアナ、ワシントンDC、ニュージャージーなど「南西部および米国とメキシコの国境地帯」にある州だった。

 研究結果では、米国全体の平均寿命は平均1.8年短縮し、この要因がコロナパンデミックであると説明。2020年だけでも、コロナ感染により少なくとも40万人が死亡し、合計死者数は、コロナ感染が流行し始めた2019年以来、100万人を超えており、国勢調査局によると、死亡者数の急増は過去100年間で国内最大となった。

 カリフォルニア州のデータによると、州内では9万4,047人がコロナ感染で死亡し、同州の死因の3位とCDCは発表した。

 データはまた、全米で平均寿命が短くなったもう一つの理由として、主に薬物の過剰摂取による「不慮の事故」が増えていることも挙げた。

 CDCの国立保健統計センターによると、2021年の米国における薬物の過剰摂取は推定10万7,622件で、2020年から15%増加している。フェンタニルを中心とする合成オピオイドが7万1,238人の死因となっており、2021年の薬物関連死亡原因の第1位、次いでメタンフェタミンなどの精神刺激剤、コカイン、処方薬となっている。

 平均寿命のトップ10に入ったその他の6州は、2位ワシントン(79.2歳)、3位ミネソタ(79.1歳)、7位バーモント(78.8歳)、8位オレゴン(78.8歳)、9位ユタ(78.6歳)、10位コネチカット(78.4歳)。

 

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