コーントルティーヤに葉酸の添加を義務付け 乳児の疾患減らす目的、加州で今年1月から(3/31)

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【ロサンゼルス30日】カリフォルニア州は今年1月、同州の特にラテン系のコミュニティーで広く親しまれているトルティーヤやその他の伝統的な食品の製造に使用されるコーンマサ粉に、重要なビタミンである「葉酸」を添加することを食品メーカーに義務付けた全米初の州となり、その他の州でも同様の動きが起きている。
 これは、ヒスパニック系の乳児に不釣り合いに高い割合で発生する「神経管欠損症」という重篤な疾患を減らすことを目的とした措置で、長年その必要性が叫ばれていた。
 アラバマ州では6月に同様の法律が施行される予定で、フロリダ州、ジョージア州、オクラホマ州、オレゴン州でも法案が審議中または検討されている。微量栄養素の欠乏対策に取り組む擁護団体「フード・フォーティフィケーション・イニシアチブ」によると、テキサス州、デラウェア州、ニュージャージー州、ペンシルベニア州の4州も、この問題に強い関心を示している。
 米国では30年近くにわたり、重要なビタミンB群の一種である葉酸を、強化小麦粉や白パン、シリアル、パスタに添加することが義務付けられてきた。しかし、トウモロコシのマサ粉は国の義務化対象から除外された。
 数十年にわたる研究によると、1998年に導入されたこの義務化により、二分脊椎や無脳症などの重篤な先天異常の発生率が約30%低下し、年間約1,300件の症例が予防された。これは20世紀における公衆衛生上の最大の成果の一つと見なされている。
 しかし、ラテン系コミュニティの食生活で主食として用いられるトウモロコシのマサ粉は、当初の栄養強化義務の対象から除外されていたため、同コミュニティーにおける二分脊椎や無脳症などの発生率は依然として高い水準にとどまっている。
 2016年、連邦規制当局はトウモロコシのマサ製品への葉酸添加を許可したが、義務付けはしなかった。ある調査によると、2023年時点で、トウモロコシのマサ粉製品の約7分の1にしか葉酸が含まれておらず、トウモロコシのトルティーヤには一切含まれていなかった。
 ベーカーズフィールドのアンドレア・ロペスさん(44)は、15年前に希少で重篤な先天性異常により最初の赤ちゃんを生後10日で亡くした母親の一人。現在は弁護士として働きながら2人の幼い娘を育てるロペスさんは、「ほんのわずかな努力で、これほど大きな影響をもたらす。誰にも子供を失う悲しみを味わわせたくない」と、カリフォルニア州での葉酸添加義務付けに期待した。

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