「Mt. Vernon Avenue Bridge」が23日に通行再開 閉鎖と再建に5年、サンバナディーノ西部の生命線(8/21)

【ロサンゼルス20日】サンバナディーノ西部の住民にとって重要な役割を果たしてきた橋「Mt. Vernon Avenue Bridge」が23日、2億7,000万ドルをかけた改修工事を終えて通行を再開する。

 この橋は1934年に建設され、2020年に構造上の問題から閉鎖された。その後解体され、2023年に2年間の予定で改修工事が開始された。橋の長さはクウォーター・マイル(約400メートル)だが、迂回路は3マイル(約4.8キロ)を超える距離で、橋の通行再開で便利になるのは必至。

 橋の閉鎖前には、毎日約6万台の車両がこの橋を渡っており、住民やビジネスにとってのまさに”生命線”だった。

 「Mt. Vernon Avenue Bridge」は、22の鉄道線路をまたいでおり、そのうち20は貨物鉄道のBNSF、1はメトロリンク、1はアムトラックのもの。鉄道線路が下を走るため、橋には大規模な補強が必要だった。その建設には53本の鋼製ビームが使用され、そのうち9本は182フィート(約55.4メートル)の長さで、それぞれ125トン(約125,000キログラム)の重量があり、州内で橋用に製造されたプレキャストガーダーとしては最長の記録となった。  

 このプロジェクトは、鉄道ヤードの運営を妨げずに建設を進める必要があったため、困難を極めたという。新しい橋は、より広い車線、自転車専用車線、歩道、中央分離帯、および地震対策の強化を特徴としている。

 通行再開を記念し、23日午前9時30分より、2ndストリートとマウント・バーノン・アベニューの角で、テープカット式典、橋の散策体験、クラシックカー展示会、フードトラック、地元出店者のフェアなど、様々なイベントが開催された。

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