【ポモナ23日】ポモナ市の「Home Depot」の外で22日、十数人の日雇い労働者が連邦捜査官に身柄を拘束されたことを受け、アクティビストと住民らが同店舗前で拘束者の釈放を求めるデモ運動を実施した。デモに参加した移民人権擁護団体の一人は、「われわれの仲間は恐怖の中での生活を強いられるべきではない」と訴え、全米で起きている同様の事案に強い懸念を示した。
米国税関国境警備隊によると、捜査官は現行犯逮捕状のある人物を標的にしており、「Home Depot」の外では、1人を逮捕した後に他の日雇い労働者9人も逮捕した。ヒルトン・ベッカム副警視総監は、「逮捕された者の中には、児童虐待、凶器による暴行、移民法違反、飲酒運転などの前科があった」と述べた。
今回の措置は、トランプ政権による移民法を厳格化する大統領令に伴うもので、ベッカム副警視総監は、不法移民が納税者に何十億ドルもの負担をかけ、治安を脅かしていると説明した。
ポモナ市警は、このニュースが市内に広まった後、ソーシャルメディアに投稿し、日雇い労働者の拘束について事前の通達はなかったとし、この作戦に協力していないと述べた。
同地域を管轄するヒルダ・ソリス郡参事は、この日同地域で15~20人の日雇い労働者が拘束されたとの通報を受けたと報告。これを受け、「ポモナ日雇い労働者センター(Inland Coalition for Immigrant Justice and Pomona Day Laborer Center)」と連携し、影響を受けた人に必要な支援とリソースが提供されるよう指示したという。「ポモナ日雇い労働者センター」は、今回のような移民に対する強制捜査については同センターのホットラインまで連絡するよう呼びかけている。