カリフォルニア州
完全なる経済再開は6月15日か
マスク着用・ソーシャルディスタンス・キャパシティ・陰性証明・・・
コロナ規制は解除されるのか?
カリフォルニア州当局は、6月15日にカリフォルニア州が完全に経済再開を予定していることを発表し、これと同時に「完全再開プラン」の詳細を明らかにしました。それによりますと、レストランやイベントなど屋内・屋外でのキャパシティ制限はガイドラインには記載されることがなくなり、またソーシャルディスタンスについても6月15日以降は推奨されなくなるとしています。
感染者数が減ったものの変異株も
各地でワクチン接種が積極的に進められていると同時に、コロナ感染者数、死亡者数が最悪な状況だった今年初めより改善の一途を辿っているロサンゼルス郡では、5月23日に新たに175人のコロナ感染者と5人の死亡者が報告されています。州の統計によると、同日の時点でコロナで入院している人は319人、集中治療を受けている人は72人と、いずれもその前日の5月22日の人数(入院:339人、集中治療:85人)から減少しています。
また、その感染者の内訳として、ロサンゼルス郡の研究所で5月半ばの1週間に分析された40の検体のうち、53%がイギリスの変異株で、それ以前の週にはブラジルの亜種が6つ、南アフリカの亜種が1つ検出されていることが報告されています。米国疾病対策センターの最新の研究によると、亜種が流行していた過去数ヶ月間において、ワクチンを完全に接種した医療従事者がコロナウイルスに罹患するリスクは94%減少したとしています。
解除を検討中
職場でのマスク着用・ソーシャルディスタンス措置
新型コロナウイルス・パンデミックによりアメリカをはじめカリフォルニア州でも義務化されたマスク着用とソーシャルディスタンスについては、6月半ばの完全再開とともにカリフォルニア州では、職場でのマスク着用義務やソーシャルディスタンス措置は解除される見込みです。しかしながら、これに対して5月20日、カリフォルニア州労働安全衛生基準局は、マスク着用の義務化などを定めた現行の職場の健康安全規制の緩和案を却下しており、6月初めに再考された緩和案が再度協議される予定となっています。
学校再開:LAUSDは今秋から完全な対面授業を再開
LAUSD(ロサンゼルス統一学区)は、今秋からLAUSDの小・中・高等学校の対面授業を再開することを発表しました。しかしながら、対面授業を望まない生徒は引き続き、オンラインで授業を受けることが可能です。また、LAUSDは5月24日、12歳以上の生徒のワクチン接種を拡大するため「mobile coronavirus vaccination program」を開始しました。このプログラムは、学校に出向いてワクチン接種を提供するというもので、すべての生徒に年末までにファイザー社のワクチンを少なくとも1回は受ける機会が与えられます。
イベント再開:ワクチン接種や陰性証明が求められるイベントも
屋外イベント会場については、10,000人以上を収容する場合、参加者はワクチン接種またはコロナウイルスの陰性証明が求められます(強制ではなく、求められる)。一方、屋内会場については、5,000人以上を収容する場合、ワクチン接種または陰性証明が求められます。カリフォルニア州当局によると、イベント会場でのイベント参加者へのワクチン接種の確認についてや、その他のアクティビティ(若者向け、学校、デイケア、ヘルスケア、ハイリスクの集会)に関して、今後個別のガイドラインを発行すると話しています。
秋の風物詩「LA County Fair」はどうなる? 2022年から5月開催に
これまで毎年9月に開催されてきた南カリフォルニアの伝統的なイベント「LA County Fair」は、来年2022年で100周年を迎えますが、2022年から5月に開催されることになりました。2021年は大規模なフェアは中止され、9月下旬にフェアフードのイベントのみが開催される予定です。2022年の開催日:5月5日~5月30日
ゲッティセンターが5月末に再開
ロサンゼルスで最も訪問者数の多い文化施設のひとつ「ゲッティセンター」が5月25日から限定的に営業を再開しました。コロナ禍のため、入場するためには事前予約(無料)が必要となります。また、狭くてソーシャルディスタンスを取ることができない一部のギャラリーや図書館は閉鎖されたままとなり、ギャラリーやガーデンには一方通行の通路が設けられます。来場者とスタッフはマスク着用と、ソーシャルディスタンスを求められます。入場時の体温チェックが求められ、咳、くしゃみ、発熱などの症状がある場合は入場ができないとしています。
LA郡、渡航勧告を解除
ロサンゼルス郡は、完全な経済再開となる予定の6月15日には渡航勧告を取り消し、カリフォルニア州とCDCのガイドラインに従うことを明らかにしています。カリフォルニア州の渡航ガイドラインはCDCに準拠するものであり、アメリカ国内を渡航する人で完全にワクチンを接種した人は、隔離や渡航前後の検査を求められなくなります。
カリフォルニア州、ワクチン接種を加速するため
総額1億ドル超の「Vax for the Win計画」
ニューサム・カリフォルニア州知事は5月27日、コロナ対策の規制解除が予定されている6月15日を前に、ワクチン接種の加速へ約1億1,650万ドルを費やす「Vax for the Win計画」を打ち出しました。5月27日以降にワクチン接種を受ける200万人を対象に、一人につき50ドル分のプリペイドカードまたは食品用ギフトカードが自動的に贈られるというもので、ファイザーかモデルナの2度目のワクチン接種、またはジョンソン・エンド・ジョンソンの1度の接種を終えた7日~10日後に、被接種者の携帯電話かEメールに電子プリペイドカードが送られてくるとしています。携帯電話やEメールがない被接種者は、電話1-833-993-3873へ問い合わせるとカードを受け取ることができます。
その他の特典が多数!
詳細:https://covid19.ca.gov/vax-for-the-win/