【ロサンゼルス19日】降雨で地盤が緩み地滑りや土砂崩れが続く中、ランチョ・パロス・バーデスの住民らが一刻も早い州政府による緊急事態宣言の発令を求めている。
先週の暴風雨に伴い、ロサンゼルス郡全域では400件以上の地滑り・土砂崩れが報告され、Seaview地域の住宅2軒も住むのが危険であることを示すレッドタグがつけられた。
ローリングヒルズ・エステーツでは昨年7月、大規模な地滑りが起きて住宅十数軒が被害を受け、同9月までに複数の住宅にレッドタグがつけられた。専門家によれば、この地域の土地は何年も前からゆっくりと移動していたが、最近になり土地の移動速度が著しく速くなっているという。
ランチョ・パロス・バーデスのジョン・クルイックシャンク市長は、「地面はすでに飽和状態で、雨が降るたびに地盤が緩んでいる」と懸念を示し、自分の家の敷地にひび割れなどが見つかった場合は、建築・安全当局にできるだけ早く報告するよう呼びかけた。
現在、Duantless DriveとExultant Driveの交差点付近は、道路にズレが生じたために閉鎖されている。ここからわずか1マイルのポルトガル半島の反対側では、ガラスの教会と呼ばれ有名な「Wayfarers Chapel」が先週末、絶え間ない地盤のズレのために閉鎖を余儀なくされ、この歴史ある教会で予定されていた数十件の結婚式がキャンセルされた。
ロサンゼルス郡のジャニス・ハーン参事も、この地域に非常事態宣言を発令するよう州知事に求める住民の運動に加わった。