1月6日の連邦議会襲撃事件、元ラ・ハブラ市警官に懲役11年の判決(12/8)

【ロサンゼルス7日】2021年1月6日に起きたトランプ前大統領の支持者による米連邦議会襲撃で、現場に手斧などを持ち込んだオレンジ郡ラ・ハブラ市の元警官、アラン・ホステター被告(59)の公判が7日に開かれ、同被告に11年以上の禁固刑が言い渡された。

 ホステター被告は公判中、また7日の判決公判でも陰謀論を訴えていたが、7月に陰謀を含む複数の重罪で有罪となった。

 司法省によれば、ホステター被告は2021年1月6日以前に、飛行機を使わず地元カリフォルニア州からワシントンD.C.まで車で移動。連邦検察当局によれば、同被告は襲撃当日の朝、他のメンバーと合流し、戦術的な装備、ヘルメット、手斧、ナイフ、スタンバトン、唐辛子スプレー、装備などを持参し、ホワイトハウス・エリプスでの集会に出席した後、リュックサックに手斧を忍ばせて徒歩で議事堂に向かった。

 7日の公判で司法省の弁護士は、1月6日のホステター被告の行動は「テロリスト」同様と批判。判事は「憲法修正第1条は、誰にも制限区域を妨害したり、妨げたり、武器を持ち込んだりする権利を与えていない」と述べた。一方、1時間近くに及んだ7日の声明の中でホステター被告は、2020年の選挙は「盗まれた」ものだと主張し、1月6日は連邦政府によって仕組まれた「偽旗」作戦だったという主張を含む、根拠のない理論を展開した。

 ホステター被告は、有罪判決を不服として控訴する意向を示している。

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