ビバリーヒルズのウィッグショップに強盗 がん患者らへのオーダーメイド商品が多数被害に(8/23)

【ロサンゼルス22日】キモセラピーを受けているがん患者らにオーダーメイドのウィッグを販売しているビバリーヒルズの「Wig Fairy」に22日午前3時半頃、3人の窃盗団が押し入り、約2分半の間に数十個のウィッグを手当たり次第つかみ取り逃走する事件が起きた。

 店主のモナさんは取材に応じ、深刻な病状にある女性や子供らのために作られたウィッグが盗まれたことに怒りと悲しみを訴えた。

 モナさんによると、同店の客は全国から来ており、医者の紹介で来店する客も多い。ウィッグは人毛で作られ、カット、テキスチャー、色、フィット感は顧客ごとにカスタマイズされる。モナさんによれば、ウィッグの製作には何週間もかかり、1つ2,000ドルから4,000ドルもするという。

 ロサンゼルスなどでは現在、デパートや店舗に複数で押し入り短時間に商品を奪って逃げる、いわゆる「smash-and-grab」型の犯罪が多発し社会問題となっている。ロサンゼルスのカレン・バス市長は先週17日、ローカルとフェデラルの治安部隊によるタスクフォースを新設し対策を強化する計画を発表。犯行を目撃したら即911コールをするよう求め、容疑者逮捕に向けた情報提供を求めるホットラインを開設すると述べた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。