全米6州でサルモネラ菌のアウトブレイク CDCが警告、クッキー生地原因か(5/24)

【ロサンゼルス23日】米疾病対策センター(CDC)は23日、「Papa Murphy」のクッキー生地が原因と思われるサルモネラ菌感染症のアウトブレイクが全米の6州で発生しているとして警告を発した。

 CDCによると、これまでに少なくとも18人の患者が報告されており、2人が入院中。患者のうちワシントン州で6人、オレゴン州とアイダホ州ではそれぞれ4人が発症し、患者の年齢層は14歳から68歳までと幅広い。死者は出ていない。

 CDCによると、保健当局は患者のうち14人に、病気になる前の1週間に食べたものについて聞き取り調査を行っており、14人のうち12人が「Papa Murphy」の食品を食べたと回答。その12人のうち9人は生のチョコレートチップクッキー生地または生のスモアバー生地を食べたと答え、1人はチョコレートチップ生地で作った焼きクッキーを食べたという。その他2人の患者が食べたクッキー生地が生か焼いたものかは明示していない。

 CDCは、このアウトブレイクによる感染者数は、実際に報告されている数よりもはるかに多い可能性が高いと予測しており、その理由は、多くの人が医者へ行かずに回復し、サルモネラ菌感染の検査を受けていないためと説明した。

 「Papa Murphy」は、生のチョコレートチップクッキー生地と生のスモアバー生地の販売を一時的に停止した。生で食べても安全なクッキー生地を販売している会社もあるが、「Papa Murphy」のチョコレートチップクッキー生地とスモアバー生地は、生で食べることを想定していないと同社は述べている。

 CDCによると、サルモネラ菌は米国で毎年約135万件の感染、2万6,500件の入院、420件の死亡の原因となっている。症状は下痢、発熱、胃けいれんなどで、感染後6時間から6日後に始まり、4日から7日間続く。

 CDCは、対象のクッキー生地が使われた製品を廃棄するよう消費者に呼びかけている。

 

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