【ロサンゼルス30日】コロナパンデミックを経て今も人手不足が続く「CVS」「Walmart」「Walgreens」は29日、従業員の「ワークライフバランス(仕事と生活の調和)」を改善するために、全米で薬局の営業時間を短縮すると発表した。
売上高で国内最大の薬局チェーンである「CVS」は、客が薬局を利用するピーク時を避けて、一部の店舗で3月から営業時間を短縮するために運営の見直しを行っている。全米におよそ9,000カ所ある「CVS」の3分の2が影響を受けるという。
また、「Walmart」も全米の薬局での営業時間を月曜から金曜の午前9時から午後7時までに短縮する。これまでは平日は午後9時まで営業していた。営業時間の短縮は、薬局のスタッフや顧客からのフィードバックに基づき実施された。
「Walmart」は昨年6月中旬、薬剤師3万6,000人以上への賃上げを発表し、平均時給を20ドル以上に引き上げている。
国内第2位の薬局チェーン「Walgreens」も、人員不足の問題から過去12カ月にわたり薬局の営業時間の調整を強いられた。また、数千人の薬剤師を雇用し薬局従業員の給与の引き上げも実施したために、人員不足の問題は現在解決されつつあるという。
国内の薬局では、新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった2021年2月頃から薬剤師らの採用を活発化させ、ワクチン接種への取り組みを加速させた。薬剤師募集の広告は急増し、最大2万ドルの契約ボーナスを提供する薬局チェーンもあった。
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