ロサンゼルス暴動から30年、記念催しでユニティー呼び掛け(4/29)

【ロサンゼルス29日】黒人に暴行した白人警官が無罪となったことを引き金に、黒人社会を中心に人種対立が激化して起きた「ロサンゼルス暴動」から30年となる29日、黒人社会と韓国系社会のリーダー達がユニティーを呼びかける催しが、暴動の震源地であるフローレンス通りとノルマンディー通りの交差点で開催された。

 この催しには、白人警官の暴行を受けた黒人ロドニー・キング氏の娘ローラさんと、サウス・ロサンゼルスの商店で、万引きを疑われ韓国系店主に銃殺された黒人少女ハーリンスさんの家族らが出席。コミュニティー活動家やエリック・ガルセッティ市長も参加した。

 ロヨラ・メリーマウント大学が28日に発表した調査結果によると、今後5年間に、ロサンゼルス暴動のようなライオットが起きる可能性が高い、と答えた人が回答者全体の68%にのぼり、この割合は、1997年から定期的に実施されている同調査で最も高かった。

 1992年4月29日から6日間続いたロサンゼルス暴動では、63人が死亡し、数百人が負傷、火事などで1,000軒以上の建物が崩壊し、ナショナルガードが出動する事態に発展した。コリアタウンの韓国系経営の店は略奪のターゲットとなり、1万人が逮捕され、被害総額は10億ドルにのぼり、人種間衝突から発展した大規模暴動としてアメリカ史に刻まれた。

 

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