【ハリウッド1日】ウィル・スミスがアカデミー賞でクリス・ロックに平手打ちしたことで、依然としてハリウッドの論争の中心となっている。
コメディアンのクリス・ロックは水曜日、アカデミー賞授賞式でスミスの妻に関するジョークを言ったとしてオスカー俳優のウィル・スミスに平手打ちされて以来、初めて公の場でパフォーマンスを披露した。
ロックがステージに登場すると、観客全員が立ち上がり、歓声と拍手で彼を迎えた。
ロックは感情をあらわにし、涙をぬぐったと伝えられている。
ようやく観客が落ち着くと、ロックは「何が起こったか」の前にショー全体を準備していたこと、いずれこの事件を取り上げることを観客に告げたという。
用意したネタは前もってやっておいたもので、変更する時間はないとジョークを飛ばしたそうだ。
映画芸術科学アカデミーは、ウィルがロックを殴ったことを非難した。同アカデミーの
理事会は会合を開き、同団体の行動規範に違反したとしてウィルに対する懲戒手続きに着手することを決定。
同アカデミーによると、ウィルはロックを殴った後、日曜日のアカデミー賞授賞式から退席するよう求められたが、彼はそれを拒否したと主張しているが、いくつかのメディアでは相反する情報が報道されている。
「第94回アカデミー賞におけるスミス氏の行動は、直接、そしてテレビで目撃した人
々に深い衝撃を与え、トラウマになるような出来事でした」とアカデミーは声明を発表。
一方で、クリス・ロックに関しても、司会を務めた2016年に開催された第88回アカデミー賞のステージでアジア系の3人の子供を使って中国と中国の搾取工場についてのジョークを飛ばしたことが再度問題視されている。ロックは2016年のアカデミー賞でも、人種に関するジョークを連発し、衝撃的な発言もいくつかしたが、特にこの一件は際
立っていた。
ジョークの核心は、アジア人は数学が得意で、中国は児童労働法が緩いというステレオタイプに根ざしているのだが、それを小さな子供たちにぶつけてしまったのである。
5年前にも批判を受けたコメディアンを起用し続けるアカデミーの対応にも疑問の声が上がっている。