【ロサンゼルス4日】ロサンゼルスの連邦判事は4日、2021年6月にカルバーシティでアジア系女性が殴られた襲撃事件で、犯行の動機が人種差別だったとして、容疑者のジェシー・アレン・リンゼイ被告(38)に4年以上の禁固刑を言い渡した。
最後の住所はフォンタナで事件発生時はホームレスだったリンゼイ被告は、2024年12月に憎悪犯罪1件で有罪を認めていた。検察当局によると、今年初めに連邦大陪審が同被告を起訴したとき、すでに同事件とは関連のない有罪判決で州刑務所に拘留されていた。
2021年6月14日にカルバーシティで起きたこの襲撃事件では、リンゼイ被告が女性にライターやタバコを要求したが女性がタバコは吸わないと言い断ったことから、被告は女性の顔を殴ったとされている。暴力を振るう前、リンゼイ被告は被害女性の後をつけ、「お前はこの国に属さない」「挨拶もできないのか」などと罵声を浴びせたという。
被害女性は顔面を11針縫うけがを負い、1ヶ月以上仕事を休まざるを得ず、1年間痛みが続いたという。
連邦起訴状によると、法執行機関がこの攻撃について憎悪犯罪の捜査を開始したことを知ったリンゼイ被告は、より厳しい罰を受けることを恐れて加州から逃亡した。司法省によれば、リンゼイ被告は拘留された後も、アジア人に対する軽蔑的で冒涜的な言葉を吐き続けたという。