LA郡で新たに2人がデング熱感染 ここ数週間で合計11人に(10/31)

【ロサンゼルス31日】ロサンゼルス郡の保健当局は、蚊が媒介するデング熱に感染した患者が郡内で新たに2人報告され、ここ数週間の間に感染者の合計が11人になったと発表した。

 新たに報告された2人のうち、1人はボールドウィン・パークで報告され、この地域で発見された感染はこれで7例目になるため、現在保健当局が集団感染事例について調査している。

 もう1人はハリウッド・ヒルズの住民。また、8月に入ってからパノラマシティとエルモンテでも感染者が報告されている。

 ロサンゼルス郡保健局長のムントゥ・デイビス氏は、デング熱が蚊によって媒介されることは極めてまれであることを強調しつつ、今回の2件の新たな追加感染例は、デング熱が地域社会で継続的に拡大する可能性について懸念を抱かせるものだと話した。

 デイビス氏はまた、発熱して来院し、ウイルスの徴候や症状を訴える患者にはデング熱を考慮するよう医療機関に促した。症状には頭痛、目の痛み、筋肉痛、骨痛、関節痛、吐き気、嘔吐などがある。渡航歴の有無にかかわらず、検査が推奨される。

 11人の患者のうち、デング熱が流行している地域への渡航歴のある患者はいない。デング熱では、症状が約1週間続き、通常は2週間後までに完全に回復する。死亡するケースは極めて稀。

 当局は住民に対し、屋外では虫除けスプレーを使用し、自宅周辺では蚊が繁殖する可能性のある水たまりなどを取り除き、蚊の侵入を防ぐため窓に網戸を取り付けるよう呼びかけている。


蚊から身を守るため、米国疾病予防管理センターが推奨

■環境保護庁登録の虫除けスプレーを使用する。
■ゆったりとした長袖のシャツとズボンを着用する。
■窓やドアには網戸を使用する。蚊が屋外に出ないように網戸の穴を修理する。
■週に一度は、タイヤ、バケツ、プランター、おもちゃ、プール、バードバス、植木鉢、ゴミ箱など、水が溜まっているものを空にして洗い、蚊の繁殖を抑える。
■屋外で寝る場合は、蚊帳を使用する。


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