アメリカで横行する詐欺「架空ピックアップ」 1500万円分のキットカットが行方不明に(11/16)

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【ロサンゼルス16日】Mashup Reporterによると、ニューヨークで日本菓子のサブスクリプションビジネスを手掛けるBokksu社が仕入れた大量のキットカットが盗難の被害に遭ったという。日本のレアなフレーバーのお菓子は、近年米国で人気が高まっている。キットカットもそのひとつで、日本の限定味は数倍の値段で販売されるのだそうだ。

 The New York Timesによると、Bokksu社の創業者ダニー・テイン氏は今年の夏、メロンや抹茶ラテ、大福味など11万ドル分(約1500万円)を仕入れ、25万ドルの売り上げを見込んでいた。カリフォルニア港に着いた貨物(キットカット)は、ロサンゼルスにあるJapan Crate
Acquisitionという会社の運営する施設に一時的に保管したあと、大陸を横断してニュージャージー州のBokksu社の倉庫に到着する予定だった。しかし予定日が過ぎてもキットカットは到着しない。

 何が起きていたのか。テイン氏は、フロリダ州にある運送仲介会社Freight Rate Central社に
国内の運搬を1万3000ドルで依頼していたのだが、この運送仲介会社のオーナーであるシェーン・ブラック氏は業者用のネット掲示板で募集をかけ、HCH Truckingという会社のトリスタンと名乗る人物にロサンゼルスからの運搬を依頼したのだ。しかし実際には、トリスタンという人
物はそこに在籍していなかった。その後、トリスタン氏はブラック氏にメールをし、「そろそろ白状する時期だ。私は実は詐欺師で、HCHのオーナーとは何の関係もない」と告白した。トリスタン氏はロサンゼルス東部にあるふたつの倉庫の名前を告げて、その後連絡を絶ったとい
う。不幸中の幸いだったのは、ブラック氏はトリスタン氏に支払いを済ませていなかったということだろうか。

 Bokksu社は保険の適用が却下されたため、責任をブラック氏に求めた。しかしブラック氏は、HCHのトラックではない人物にやすやすと貨物を預けたJapan Crate Acquisition側に責任があると主張している。

 こうした詐欺は「架空ピックアップ」「戦略的盗難」と呼ばれる犯罪の一例で、業界専門家によると今年に入って700%増加しているという。詐欺が個人のレベルでも企業のレベルでも横行しているので、ますます注意する必要があるようだ。

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