【ロサンゼルス15日】ロサンゼルス郡公衆衛生局の検査で先週、山火事「イートン・ファイヤー」の風下の地域から高濃度の鉛(lead)が検出されたことから、ロサンゼルス郡は15日、被災地の土壌検査を行う資金として300万ドルを提供する案を承認した。
ロサンゼルス郡参事会のキャサリン・バーガー議長は15日に動議を提出し、影響を受けた住民(一般的には風下および焼け跡から半径1マイル以内の住民)に資金を提供するとした。土壌検査をしたいが費用が心配だという人の声を受けた、有権者とその家の安全を守るための支援と説明した。
土壌検査の資金は、同郡の「鉛ペイント・ハザード軽減プログラム」の和解金から割り当てられる。
ロサンゼルス郡公衆衛生局によると、被災地に建っていた家屋には、1979年以前に一般的に使われていた「鉛」を含む塗料が使われたものが多い。カリフォルニア工科大学の報告によれば、アルタデナ市の住宅の90%以上は1975年以前に建てられたもの。
同局によると、追加的な調査によって、2025年の山火事とそれ以外の原因から検出された鉛の量を知ることができるという。
土壌検査を実施した「Roux社」の主任科学者アダム・ラブ氏によると、鉛の全体的な割合が30%~40%の範囲にあることは、都市環境では必ずしも驚くべきことではないが、今回の検査では70%~80%の高い数値が出た。