【ロサンゼルス2日】先月8日にロサンゼルス国際空港(LAX)に降り立った後、行方不明になっているハワイ出身のハンナ・コバヤシさん(30)が、サンディエゴからティファナへの国境を徒歩で渡りメキシコ入りする映像が確認された。ロサンゼルス市警が2日夜の記者会見で発表した。
ジム・マクドネル市警本部長は会見で、コバヤシさんは自発的に行方不明になったと発表。国境の映像から、コバヤシさんは単独で荷物を持ち、無傷の様子だったという。捜査の結果、コバヤシさんが人身売買や犯罪の被害者である証拠は見つかっておらず、犯罪行為の容疑者でもないと説明した。コバヤシさんがマウイ島を発つ前、現代の繋がりから解き放たれたいと述べていたといい、意図的に失踪したとみている。
コバヤシさんは8日にLAXでニューヨーク行きの乗り継ぎ便に遅れたと親族らに語っていたが、警察当局は、コバヤシさんが故意に乗り継がなかったと判断。ニューヨーク行きのフライトへ荷物を預けたが、LAXでその荷物を返却するよう要求し、監視カメラの映像には11日、コバヤシさんが手荷物のカルーセルからバッグを取り出す姿が映っていたという。
コバヤシさんを探すためロサンゼルス入りした父親のライアン・コバヤシさん(58)が24日に空港近くで自殺しており、事件の真相解明へ警察の捜査が続いている。