【ロサンゼルス1日】店の料理を自宅へ配達するフードデリバリー・サービス「DoorDash」はこのほど、同アプリのユーザーに対し、チップを支払わない顧客は注文した料理をより長く待たなければならない可能性があることを知らせるアラートの掲示を試験的にスタートさせた。
「DoorDash」のアプリでチップの額をゼロと入力したユーザーには、どの注文を配達するかはドライバー次第であることを説明するポップアップ警告が表示される。ドライバーはどのような注文を受けるかについて裁量を持ち、配達よりも先にチップを提供する顧客を優先する可能性が高いと「DoorDash」は述べている。
「DoorDash」の広報担当者は1日、CBSマネーウォッチの取材に対し、「このリマインダー画面は、当社コミュニティーの全メンバーに最高の体験を提供するため、現在テスト中だ」と述べ、顧客からのフィードバックを分析する予定だと付け加えた。
「DoorDash」はまた、このリマインダー画面を試験的に導入して以来、チップ0ドルの注文が大幅に減少したと述べている。配達ドライバーは独立した請負業者であり、「価値とやりがいを見出すことに基づいて、オファーを受け入れるか拒否することができる」と広報担当者は述べた。「大多数の顧客はチップを払うが、チップを含まない注文はあまり好まれないとみなされる可能性がある。これは我々のコミュニティー全体に影響を与え、顧客の待ち時間を長くし、注文が加盟店で長く滞留し、ダッシャー(配達員)にとっての価値を下げることにつながる」と説明した。
「DoorDash」の2022年の発表によると、世界中で600万人以上の顧客が同アプリを利用しており、収益は130億ドルを上回った。