エコパークで渦中の「フェンス」ついに撤去 ホームレス一掃で2年前設置(3/28)

【ロサンゼルス27日】エコパークの湖を囲み約2年前に設置されたフェンスが27日、ついに撤去された。

 エコパークでは2021年、同地区を管轄していたミッチ・オファレル市議(当時)の先導で、200人以上のホームレスが暮らしていた野営地の一掃作業が実施され、フェンスが設置されて清掃作業が行われた。この清掃では、723.5ポンドのバイオ廃棄物と300ポンドの有害廃棄物が撤去された

 この2ヶ月間の清掃作業が終わった後もフェンスは撤去されず、夜間は施錠され、明け方に鍵が開けられていた。フェンスの設置は、公園内で多発していた犯罪行為を抑止し、ホームレスの帰還を避けるためだったが、近隣住民らの論争の種になっていた。

 オファレル市議の後任であるヒューゴ・ソト・マルティネス市議が実施した、住民1,600人への聞き取り調査の結果、50%がフェンスの撤去を支持し、18%が撤去に反対、32%が意見なし、と答えた。

 マルティネス市議は選挙時の公約に、公園に週7日体制でサービス提供者を置き、必要であれば夜間も非武装の警備員などを配置すると掲げていた。同市議は2月、フェンスがホームレス問題解決への役には立っていないとし、フェンスを撤去する計画を発表。前市政のホームレス政策の失敗を象徴するものだとも述べた。

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