【ワシントン4日】米国疾病予防管理センター(CDC)は今年8月に、ワクチンの安全性に関する新たな証拠を挙げ、妊婦にCOVID-19ワクチン接種の推奨を強化し、また米国産科婦人科学会(ACOG)と母体胎児医学会(SMFM)も、すべての妊娠中の人々にCOVID-19ワクチンの接種を呼びかけるガイドラインを発表している。
そして、CDCの最新緊急医療勧告によると、妊娠中の人や最近妊娠した人、妊娠しようとしている人は、COVID-19に対するワクチン接種行う必要があるとしている。
CDCによると、パンデミックが始まって以来、妊婦の感染者は125,000件を超え、そのうち22,000件以上が入院、161件が死亡している。
米国国立衛生研究所(NIH)所長のコリンズ博士によると、ファイザー社とモデルナ社のCOVID-19 mRNAワクチンは妊娠中でも安全で効果的であり、母親と赤ちゃんの両方に利益をもたらす可能性があるとしている。
またJ&J社のワクチンは、複製できない不活性化されたアデノウイルス・ベクター(Ad26)を使用しており、このタイプのワクチンはエボラ出血熱にも認可されており、妊娠中や授乳中の女性への影響についても研究が進んでいることから、CDCは、J&J社とFDAのデータを検討した結果、妊娠中の人がJ&J社のワクチンを接種できると結論づけている。