【ロサンゼルス15日】銃社会のアメリカでは、これまでアジア系は銃所持率が低いといわれてきた。しかしながら、最近、銃を所持する人が増えているという。
CNNによると、新型コロナウイルス蔓延にともなって目立ってきた人種間の対立感情の高まりや、アメリカ全土で多発する銃事件があると指摘している。
カリフォルニア州では、アジア系が絡む銃の乱射事件が今年に入って2ヶ所で起き、犠牲者が出たが、この両事件をきっかけに銃を所持するアジア系が目立ってきたという。
TBSによると、ロサンゼルス近郊にある射撃場では、アジア系の受講者が増え、その大半が一度も銃を触ったことがない人だと報じている。射撃場インストラクターは「アジア系は街で安全だとは感じていません。恐怖を感じているのです」と話している。もともと銃所持率が低いアジア系は「銃から遠い人種」だったが、所持率は2020年の半年で42%も増加しており、アジア系ヘイトクライムへの不安が大きな要因として指摘されている。
今年1月に銃乱射が起きたモントレーパークは、住民の65%をアジア系が占め、治安が良いとされていた街だった。ゆえに、その街で銃乱射事件が起きた衝撃はいまだに強く残っていることが伺える。