加州、マスク着用ルールを緩和  郡の感染レベル高い時のみ「推奨」へ(9/21)

【ロサンゼルス21日】カリフォルニア州公衆衛生局は、コロナワクチン接種の有無にかかわらず、今年2月中旬から強く推奨してきた屋内でのマスク着用ルールを大幅に緩和することを決定。今後は、それぞれの郡で、コロナ感染による新規入院患数に基づく「コロナ感染コミュニティ・レベル」が高い場合のみ、マスクの着用を推奨するとした。

 23日から実施されるマスク着用ルールの緩和では、米疾病対策センター(CDC)が定義づける「コロナ感染コミュニティ・レベル」が低い郡にある刑務所、ホームレス・シェルター、緊急・冷房センターでのマスク着用義務が解除される。

 このコロナ感染コミュニティ・レベルが低い郡には、先週の時点で、州内58郡のうち35郡が当てはまり、パンデミックの病院への影響が縮小していることを示す。カリフォルニア州のパンデミック・メトリクスは継続的に改善しており、最新の9月13日までの7日間で、カリフォルニア州の新規患者数は1日平均約5,900人で、この夏のピーク時の約4分の1となってる。

 マスクの着用については、施設が独自に判断できるが、刑務所や避難所、冷却センターなどでコロナの集団感染が起きた場合などは、その郡のコロナ感染コミュニティ・レベルが低い場合でも、再び州からマスク着用が義務付けられる可能性がある。

 なお、州当局は、コロナ感染コミュニティ・レベルが高い場合、屋内の公共の場では、重症化のリスクの低い人にはマスク着用が推奨され、リスクの高い人には強く推奨されるとした。

 これを受け、ロサンゼルス郡公衆衛生局は21日に声明を出し、特定の施設でコロナの集団感染が報告されない限り、州の方針に合わせ、23日から刑務所、避難所、冷却センターなどでのマスク着用令を終了させると発表した。ロサンゼルス郡のコロナ感染コミュニティ・レベルは現在、低レベル。また、屋内の公共の場でのマスク着用も、強く推奨することをやめ、個人の判断に委ねるとした。

 ロサンゼルス郡公衆衛生局は以前、この地域のコロナ感染率が住民10万人あたり毎週100人を下回ったら、マスク着用の推奨を終了すると発表していた。ロサンゼルス郡は、21日の午後にはこの基準をわずかに上回り、今後数日でこの基準を下回る見込み。この基準をクリアしたら、公共交通機関や空港などの屋内交通機関で、マスク着用を義務付ける保健所命令を終了する予定。

 なお、医療施設や長期介護施設では、州の保健命令に基づき、引き続きマスクの着用が義務付けられる。また、幼稚園から高校までの学校を含む企業や会場では、「個人が希望すれば、誰でもマスクを着用できるようにしなければならない」と州は定めている。

 また、コロナウイルスに感染した人の「濃厚接触者」には、マスクの使用が推奨される。カリフォルニア州労働安全衛生局(Cal/OSHA)は、コロナウイルスにさらされた従業員に対して、最後の接触から10日間、職場でマスクを着用するよう求めている。濃厚接触者の定義は、24時間以内に少なくとも15分間、同じ室内空間を共有すること。

 なお、感染者の場合は、最初の症状が出てから少なくとも5日間、あるいは症状がない場合は最初の陽性反応が出た日から少なくとも5日間は自宅待機するよう求められている。コロナ検査で陰性なら、早ければ6日目に隔離を解除でき、通常、検査結果が陰性でなくても11日目に隔離を解除できる。ただし、屋内で他の人と一緒にいる場合は、マスクを着用するよう推奨している。

 

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