呼吸器感染症 中国で小児を中心に増加(11/28)

【ロサンゼルス28日】中国で子どもの呼吸器疾患が増加し、診断のつかない肺炎のクラスターが発生しているという。世界保健機関(WHO)は22日、この問題について中国側に詳細な情報を提供するよう正式に要請した。中国は新型コロナウイルスが発生した2019年末に初期の情報発信が遅れ、批判を浴びた背景がある。

  中国メディアやWHOによると、北京や上海、遼寧省、広東省、福建省などで流行し、病院に患者が押し寄せているという。中国保健当局によると、高熱や咳が出るマイコプラズマ肺炎が今年5月から流行。10月にはインフルエンザやアデノウイルスの感染拡大も始まった。「ゼロコ
ロナ政策」で人々の免疫力が低下したことが感染拡大の一因とみられる。

 SARS(重症急性呼吸器症候群)や新型コロナウイルスはいずれも中国で確認されたあと、世界に広がった経緯もあり、国際社会は状況を注視している。現時点でWHOは、既知の感染症であるとして「中国への渡航や貿易の制限は不要」との立場を示している。注意が必要だ。

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