【ロサンゼルス14日】ロサンゼルスのマーク・リドリー・トーマス市議が13日、南カリフォルニア大学(USC)社会福祉学部へ数百万ドルの公的資金を違法に寄付し、その見返りとして息子を全額支給奨学生として入学・採用させた贈収賄罪で起訴された。共謀したUSC社会福祉学部のマリリン・フリン元学部長も起訴された。
連邦検察官らの調査によると、トーマス被告は、ロサンゼルス郡参事だった2018年夏、USC社会福祉学部へ10万ドルの賄賂を寄付金として渡し、息子のセバスチャンを採用させた。トーマス被告は、USC側に数百万ドルのベネフィットが生じる複数の契約をあっせんした疑いがある。
セバスチャンは2018年、加州議会下院議員の職を体調不良を理由に突然辞職し、その数カ月後にUSC社会福祉学部に採用された。
州議会、ロサンゼルス参事会と市議会で30年間のキャリアがあるトーマス被告は、コミュニティーからの信頼も厚く、次期市長選への候補への期待もされていた。トーマス被告の弁護士は14日に声明を出し、起訴内容の誤りを主張した。