【ロサンゼルス8日】ロサンゼルス・フェアファックス地区で、大量の物品が積み上げられた住宅をめぐり、健康や安全への懸念が再び高まっています。
問題となっているのは、N. Martel Avenue沿いの住宅です。長年にわたり敷地内に大量の物品が置かれており、一部の住民からは「火災や衛生面で危険な状態だ」との声が上がっています。
一方で、地域の反応は一様ではありません。「ロサンゼルスにはもっと大きな問題がある」と考える住民もおり、所有者への対応については意見が分かれています。
ロサンゼルス市長カレン・バス氏の事務所はFOX 11に対し、今回の住宅状況について「所有者が再び敷地を悪化させ、近隣住民がこのような環境の近くで生活を強いられていることは容認できない」とコメントしました。
市長室によると、市議会事務所や複数の市当局と連携し、これまでにも健康・安全上の問題として複数回清掃対応を実施してきたということです。
また、所有者をめぐる刑事手続きは現在も進行中で、裁判所が保佐人(conservator)の選任を検討しているとしています。保佐人が任命されれば、今後同じ状態に戻らないよう、責任を持って管理する役割を担うことになります。
次回の審理は10月16日に予定されています。市長室は、適切な法的対応が速やかに進まない場合には、再発防止のため必要な措置を取る方針を示しています。
過去にも清掃対応 再び積み上がる物品
この住宅については、過去にも住民から「火災の危険がある」と指摘されていました。
2024年には、市が安全面や衛生面の問題を理由に介入し、ロサンゼルス市の作業員が敷地内の清掃を行いました。しかし、その後も物品の蓄積は続き、現在も周辺住民の間で懸念が残っています。
近隣住民の一人は、「ごみが増えたり減ったりを繰り返しているように見える」と話しています。
一方で、別の住民からは所有者を擁護する声も聞かれました。
「彼は本当に優しい年配の男性で、ペットボトルの水を新しく運んでいる姿をよく見かける」と話し、「ロサンゼルスには、この家よりも大きな問題や混乱がたくさんあるのではないか」との意見も出ています。
過去には、所有者の代理人がFOX 11の取材に対し、所有者は70代で「物をため込む人(hoarder)ではなく、リサイクル資材を集めて生活している」と説明していました。
精神的支援と地域の安全、両立が課題
市議会議員Katy Yaroslavsky氏の事務所は、市長室が現在対応を調整しているとして、清掃や法的措置についての質問は市長室および市法務局へ問い合わせるよう案内しました。
ロサンゼルス郡精神保健局(LACDMH)は、患者のプライバシー保護を理由に、個別のケースについて公表できないと説明しています。
都市部で増加する「ごみ屋敷」問題は、単なる片付けの問題ではなく、住環境の安全確保、本人への支援、地域との共存をどのように進めるかという複雑な課題を抱えています。
フェアファックス地区の住宅をめぐる対応は、行政が安全と支援のバランスをどう取るかを問う事例となっています。
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