LA〜NY間「3時間フライト」FAA、超音速飛行の長年の禁止規制撤廃へ向け新提案(7/6)

シェアする

【ロサンゼルス5日】米連邦航空局(FAA)が、ロサンゼルスとニューヨーク間を約3時間で結ぶ可能性を開く規制改革案を発表し、注目が集まっている。

広告

この提案は1973年から続く「米国内陸上での音速超過飛行の禁止」を撤廃し、速度そのものではなく「騒音基準」に基づく新たな規制へ移行するもの。超音速機が地上に到達する衝撃波(ソニックブーム)の強度が一定基準(0.11ポンド/平方フィート以下)を満たす場合に限り、運航を認める内容となっている。

FAAは、音速超過飛行が可能でも、地上に届く衝撃波を抑える技術が進んでいると説明。特に高度・速度・気象条件を活用し衝撃波を上空へ逃がす「マッハカットオフ運用」などの技術が実証されているという。

この規制緩和は、2025年6月の大統領令を受けたもので、超音速航空の開発促進と騒音規制の両立を目指すもの。FAAは「技術革新によって旧来のソニックブーム問題は解決されつつある」としている。

FAA長官ブライアン・ベッドフォード氏は「技術進歩により旧来の禁止規制は撤廃できる段階に来ている」と述べ、地域住民への騒音影響を抑えながら超音速飛行の再開が可能になるとの見方を示した。

実用化に向けては、FAAによる追加規則の整備や機体認証、航空会社の承認が必要で、現時点で商用運航の開始時期は未定となっている。

開発競争も進んでおり、米コロラド州のブーム・スーパーソニック社は60〜80人乗りの超音速機「Overture」を開発中で、ユナイテッド航空やアメリカン航空、日本航空などが発注を表明。将来的には大西洋横断を4時間未満で結ぶ構想も掲げている。

今回の提案が実現すれば、米国内の長距離移動の常識を大きく変える可能性がある一方、商業運航には依然として多くの規制整備が残されている。

【関連記事】

カリフォルニア州、5月17日を「ブルース・リーの日」に正式制定 サンフランシスコ生まれのアイコン、中国系で初、米国史への影響たたえ

カリフォルニア州、EV購入に最大3,500ドルの即時リベート導入へ 連邦税額控除廃止の穴埋め策

記事をシェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。