火災による10FWY閉鎖、修復工事に3~5週間 市長と知事が会見で発表(11/14)

【ロサンゼルス13日】ダウンタウンエリアのフリーウェイ10号線の陸橋下で週末に大規模な火災が起き、フリーウェイが閉鎖されている件で14日朝、カレン・バス・ロサンゼルス市長とギャビン・ニューサム加州知事が現場で会見を開き、陸橋は取り壊して再建する必要はなく、修復工事で回復させることができ、それに要する期間が3~5週間であると発表した。

 建て直しとなった場合、数ヶ月かかる可能性も浮上していたことから、焼け跡を調査した結果、3~5週間で修復できる見通しが示され、バス市長は「朗報」と述べるとともに、フリーウェイを利用する市民に、忍耐強く待って欲しいと協力を呼びかけた。 

 カルトランスのエンジニアによると、損傷したフリーウェイを補強し、下から支えることを前提とした2つのシナリオを検討中。一つの方法としては、車線を入れ替え道路の一部を通行可能にするため、支保工(仮設構造物)を一方向、他方向と段階的に撤去する。また、最良のシナリオでは、車線を閉鎖することなく補修ができるよう、支保工をそのまま残す案があがっている。

 ニューサム知事は、フリーウェイの柱や橋のデッキから採取された物質の検査結果から、最悪のシナリオは免れたと説明。フリーウェイ沿いの100本以上の柱が損傷し、そのうちの9、10本が深刻な被害を受けたと語った。補修工事に向け、現場には陸橋を補強するための木製の支柱が建てられた。

 火災が起きたのは、アラメダ通りのフリーウェイ陸橋下で、放火の可能性が高いとして捜査が行われている。関係者によると、パレットに加え、コロナパンデミックの最盛期に蓄積された除菌剤が橋の下に保管されており、炎上を助長した。当局によると、火災現場となった土地はカラバサスに本社を置く「Apex Development Inc.」が賃借していたもので、同社は州および連邦政府の許可を得ずに高架下の倉庫を転貸していた。ニューサム知事によると、同社は家賃の支払いを止め、リース契約を遵守していなかった。

 消防局長は、目撃者に情報提供を呼びかけ、匿名で情報を提供することも可能だと述べた。

 フリーウェイ閉鎖に伴う代替ルートについては、ウェブサイト:https://emergency.lacity.gov/updates

 メトロはフリーウェイ閉鎖中に利用可能な路線の詳細をウェブサイトで紹介している:https://www.metro.net/riding/schedules-2/

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