安売りモールは楽しいけれど疲れます

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テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。

Instagram: @terry_itoh

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湘南にある大手ストアーに遊びに行ってきた。このモールには私の大好きな「ファッションセンターしまむら」が入っている。お目当てはドジャースグッズだ。何故かとても安い。もちろん怪しい商品ではない。ちゃんとライセンス認証されている。今回も首尾よくトレーナーを手に入れることが出来た。大好きなミッキーマウスやスヌーピーのキャラクターデザインT シャツもここで購入出来る。

モールには、100円ショップでお馴染みの「ダイソー」も店舗を構えている。私の老眼鏡も、朝の散歩に使用する膝用サポーターもハロウィングッズも全てダイソーさんです!何たって100円。さらに同じフロアーには子供服でお馴染みの「西松屋」も。いつも子供連れファミリーで大賑わい。どの店も安さを売り物にしているので、お客さんは笑顔に満ちている。東京近郊にはこの様な大型モールが点在している。なかなか給料が上がらない、住宅ローンや子育てにお金がかかる世帯には大助かり。まさに救世主。

ショッピングが終わって、お腹が空いても大丈夫。日本一安いイタリア料理店「サイゼリヤ」が待っている。なんたってイタリア産のグラスワインが一杯100円。王様エスカルゴが400円、ミラノ風ドリア400円、更にドリンクバー200円と驚愕の安さ。しかも味も大満足。回転寿司の「魚屋路」も嬉しい。ドラックストアー「サンドラッグ」もスタミナドリンク安売り中。幸せ気分になれるのだ。銀座、青山辺りのおしゃれ店が異国の地に思えてくる。

ところが弱点もありました。無料で座って休む所が店内広しといえど全く無いのです。カフェに行っても混雑しているため家族連れはすぐには入れない。至る所で「座る所ない難民」が続出している。子供は泣きだす。高齢者はへとへとに。こんな「座れない難民現象」は各地のモールばかりではなく、最近出来た都心のオシャレタウンでも見られる。日本が誇る銀座4丁目のメイン通りでは外国観光客が地面に座り込む「地面族」が急増していると社会問題になっている。決して彼らが悪いわけではない。受け入れ側にインフラ整備が無いのだ。 観光立国を目指す日本としては由々しき問題。ではどうしたら良いか。

「売る・買う場所」から「居心地のいい場所」作りを目指して欲しい。商業施設は「売上を生まない面積」を拡げる努力を。そこには、物を買ったり食事をした喜びとは違う、お客さんの笑顔が生まれる。無料パークエリアがあれば人々は利用するはず。私も入り浸りそう。そうなると私の場合、調子に乗って更に無駄使いしそうだけど、それってどうなの。

 

(10/22/2026)

 

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