2018年1月にカリフォルニア州で合法化されたマリファナ。もっと前のことをいうと、カリフォルニア州では1996年、全米で初めて州として医療用マリファナが合法化されています。
2018年まではマリファナは医師に処方してもらいマリファナ・メディカルカードを取得すれば購入することが可能でした。例えば、不眠で悩む人に処方される睡眠薬などと同様に、あくまでも薬、医療用としてだけ購入することができたのです。
では、合法化された今、医療目的でマリファナを購入する場合、医師からの処方箋や許可証はまったく必要ないのでしょうか?
Blue Dreamzさんによると、「必要ありません。確かに合法化になる前までは、医師に処方してもらって取得する『マリファナ・メディカルカード』がなければマリファナを購入することもできなかったし、マリファナショップに入ることも法律で禁止されていました。
娯楽用のマリファナ(Recreational Cannabis)、医療用マリファナ(Medical Cannabis)と大きく分けて二つの目的と呼び方がありますが、現在、嗜好用マリファナショップ(Recreational Dispensary)では、どちらの目的でも、マリファナ・メディカルカードがなくても購入できます」
しかし、マリファナ・メディカルカードが必要なくなった今でも、カードを持ってショップに購入しに来る人がいるそうです。カードを持つ持たないとでは何かのメリットがあるのでしょうか?
「マリファナ商品を購入する時にかかる税金が違ってくるんです。カリフォルニアでメディカルカードを持たない人がマリファナ商品を買う時にかかる税金は34.5%、メディカルカードを持っている人が買う時にかかる税金は5%低い29.5%。医療目的で毎日のように常用される方には、負担が軽くなって大きなメリットがあるというわけです」(2019年3月6日ロサンゼルスカウンティ)
では次回は、実際に医療目的でショップを訪れる人たちがどのようにしてマリファナを購入しているのか、どんなものを購入しているのかをお伝えしましょう。
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■アドバイザー
Blue Dreamz
茨城県出身、2010年にファッションバイヤーになるのを夢見て、1年間の語学留学でロサンゼルスに渡米。その後メルローズ沿いの洋服屋に販売員/マネージャーとして勤務、独自のセンスを生かし、自身のセレクトシューズブランドADORE Los Angelesを立ち上げ順調に売り上げを伸ばすが、兄の死をきっかけに目的を見失う。人間活動に専念しようと生きていく中でカリフォルニアの医療用大麻というものを知り、日本との大麻に対する価値観の違いに衝撃を受け、自らリサーチを始める。
「日本人にとって大麻はドラッグのイメージがあります。小さい頃から大麻は人生をダメにするドラッグだと教えられる中、世界各国では医療用、そして嗜好用大麻が続々と解禁になっているのはギャップがありすぎるなと思いませんか?大麻にはメリットがあります。大麻によって精神的にも肉体的にも助けられた人をたくさん見ました。大麻先進国の事情をお届けし、少しでも偏見がなくなればと思います」
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