Vol.32「医療大麻ツアー」 by CGS Kuniさん
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プロフィール
Kuni (35歳) 岐阜県出身、医療大麻コーディネーター。LA在住歴2年半、現在はパーソナルトレーナーとしても活動。
Instagram:@kuni.ca.la
私がマリファナの正しい知識を日本語で広めようと活動をスタートしてディスペンサリーツアーを始めた今年頭、Twitter上にロサンゼルスで「医療大麻ツアー」を行っている人と出会いました。それが今回ご紹介させていただくKuniさんです。
Kuniさんは医療大麻ツアーという、私とは違った視点からマリファナに触れることができるサービスを行っています。マリファナを医療用として必要としている方が安心して利用できるサービスを提供したいといつも熱く話すKuniさんに、自身のお話を伺ってみました。
―Kuniさんは、アメリカに来る前はどのような仕事をされていましたか。
製造業界で生産技術者として9年間、設備開発、設計、生産ラインの立上げ業務に携わり、グローバルに活動していました。
―現在パーソナルトレーナー、マッサージセラピストの資格を持ち、ロサンゼルスでも活躍されていますが、資格を取ろうと思ったきっかけは何ですか。
自身のケガを理由に人間の健康に興味を持ち、同時期に母親のアルツハイマーが発症しました。世界中に最先端の情報を発信するアメリカで解剖学などを学ぶきっかけになり、渡米して資格を取得しました。
―医療大麻ツアーを始めようと思った経緯についてお願いします。
医療マリファナ栽培者との出会いが僕の人生を変えました。医療マリファナの可能性に衝撃を受け、あらゆる場所から情報を集め、アルツハイマーにも有効的であることを知りました。その後は母親に最先端の医療を提供してくれる専門医を探し、Green BridgeクリニックのDr.フランケル博士と出会いました。その出会いをきっかけに医療マリファナなら完治できる可能性を持つ疾患をお持ちの方が世界中に多く存在することを知り、この医療マリファナツーリズムを企画するに至りました。
Kuniさんが行う医療マリファナツーリズムは https://cgs-california.com をチェック!
― Kuniさんが行っている医療大麻ツアーの内容について教えて下さい。
内容はシンプルです。必要な方々に安心、安全に医療マリファナという新たな選択肢を持っていただくため、Green BridgeクリニックのDr.フランケル博士をご紹介します。診察には通訳が付き、語学の壁を乗り越えてお客様が必要としている情報が「診断書」として手に入ります。
その後はDr.フランケル博士が提携する調剤薬局へ連絡もしくは訪問し処方薬を受け取ります。通常はアメリカ在住の方のみの診察ですが、思いが伝わり、この度Dr.フランケル博士のご協力のもと海外の方でも医療マリファナという新たな選択肢を持つことができるガイドラインを構築できました。詳しくは弊社のホームページをご覧いただけたらと思います。
―現在日本ではマリファナへの理解度が低く、誤った情報も多く流れていますが、それを変えていくには何が必要だと思いますか。
❝経験❞することが最も大切だと僕は思います。僕は決してマリファナを所持して吸うことだけが経験だと思っていません。合法である国々に行くだけで、マリファナは日常生活の一部になっています。街を歩けばコンビニ感覚で販売店が存在し、信号待ちをしていればマリファナ関連の広告が目に入ってきます。企画されたツアーに参加すれば厳重に警備された栽培所にも簡単に行ける時代です。
メディアに流れる情報はあくまで❝参考❞です。本物の情報は❝現場❞にあります。多くの人がその環境をまず知ることが第一ステップではないでしょうか。カジュアルに今のロサンゼルスを案内してもらえる「Blue Dreamzディスペンサリー・CBDショップツアー」もおすすめです。
―最後に「ロサンゼルスのマリファナのおはなし」読者に一言!
ロサンゼルスに限らず、医療マリファナが合法な国は拡大しています。メディア情報に満足されず外の世界をぜひ一緒に見ましょう。
読者の皆さんは参考情報に満足される方々では無いと僕は信じています。僕も含め、本物の情報を皆さんとこれからも共有できたら嬉しいです。僕自身、リアルな情報にこだわり今後も活動していきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。機会があればロサンゼルスでお会いできることを楽しみにしています。
私が顔出しでマリファナについて話していることをよく「顔出す勇気があってスゴいね」と言われます。しかし、自分の顔を出してマリファナについて話すことを、私もKuniさんもなんとも思っていません。理由は単純に「マリファナを悪いものだと思っていないから」です。日本を飛び出し国境を越えると、マリファナはドラッグではなく嗜好品であり、薬として扱われています。この差は現実なのです。しっかりと目を向けてほしい。
世界中のマリファナを必要としている人が、マリファナに手が届く日が来ますように。
■アドバイザー
Blue Dreamz
茨城県出身、2010年にファッションバイヤーになるのを夢見て、1年間の語学留学でロサンゼルスに渡米。その後メルローズ沿いの洋服屋に販売員/マネージャーとして勤務、独自のセンスを生かし、自身のセレクトシューズブランドADORE Los Angelesを立ち上げ順調に売り上げを伸ばすが、兄の死をきっかけに目的を見失う。人間活動に専念しようと生きていく中でカリフォルニアの医療用大麻というものを知り、日本との大麻に対する価値観の違いに衝撃を受け、自らリサーチを始める。
「日本人にとって大麻はドラッグのイメージがあります。小さい頃から大麻は人生をダメにするドラッグだと教えられる中、世界各国では医療用、そして嗜好用大麻が続々と解禁になっているのはギャップがありすぎるなと思いませんか?大麻にはメリットがあります。大麻によって精神的にも肉体的にも助けられた人をたくさん見ました。大麻先進国の事情をお届けし、少しでも偏見がなくなればと思います」
インスタグラム @bluedreamz