『コロナ禍で向き合う「日本人の音楽家としての自分」』
プロフィール
ピアニスト
上野淳子ギャレット
LAを拠点に世界中で演奏活動を行うほか、全米の音楽教育団体(MTNA)のLA支部のプレジデント、芸術監督、音楽コンクールの審査など音楽家としての活動は多岐にわたる。
ウェブサイト: http://www.junkopiano.com
レッスン動画:http://www.youtube.com/channel/UCKqaLfTN-oqLGoXnLqsZoig.
コロナ禍では、ピアニストとしての活動にどのような変化が起こりましたか。
昨年は初めて中国での演奏と音楽コンクールの審査や、日本・フランス公演も予定されていましたが、それらはすべてキャンセルに。公演のキャンセルやロックダウン。それまではずっとコンサートに向けた練習や準備の日々だったところが、目標が一気に無くなり、生活が根底から崩れていくようでした。
そんな状況下から這い上がり、新たな音楽の挑戦をスタートされました。
オンライン・コンクールやバーチャルコンサート。これは生の音が命のクラシック音楽で大きな挑戦です。限界にとらわれず、できることに全力で臨んでいます。コンサートのプロデュースでは、チームの仲間と一緒に音楽を作り上げられることに深く感謝しています。
コロナ禍で始めた「動画レッスン」。そこにはどのような想いがありますか。
コロナ禍で自分と向き合い、「日本人であること」を強く感じるようになりました。渡米からアメリカ社会で全力投球で走り続けてきたことを振り返り、自分が学んできたことや経験したことを動画を通じて、日本語で伝えたい。ピアノが大好きな方や勉強中の方々にお届けしたいという想いです。動画レッスンを視聴してくださる方も増えて、皆様のお役に立てることが本当に嬉しいです。
コロナ後に計画している、上野さんの楽しみとは。
音楽家としては、「自分に正直に、自分の心の中の想いを、音楽を通して皆様に聴いて頂くこと」を大切に。自分の可能性を信じ、今後も音楽家として歩んでいきたい。コロナ後、まず7月には、ロサンゼルスでお客様の前でのコンサートを計画しています。プライベートでは、友人たちとの楽しい時間、相撲好きが集う「ロサンゼルス相撲愛好会」での愉快なひとときも楽しみです。コロナ禍での制限が徐々に無くなり、「普通」を思いきり楽しみたいですね!
”動く人の活動NOTE”
コロナ渦で一変した私たちの生活。そんな中で、新しいことに挑戦する人、これまでやってきたことを必死で続ける人など、頑張る形は様々。それぞれに前を向いて力強く進む、動く人を紹介します!
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